心の内側に向けられた意識

人生において、持ち物は少ない方が良いと思う。

それも気に入ったものばかりであれば、なおさらだ。

なんだか身軽な気がするし、そもそも自分がなにを持っているかを忘れることもない。

 

考えてみると、それは心に留る「こと」をより大切にできるからなのではないかと思う。

「もの」は所詮、ものである。例えそれが自分の身につけられるものであったとしても、自分の心の一部には決してならない。

 

持ち物はたいがい、それを使わなければいけないという意識を持ち主に抱かせる。もしかしたらそれは執着と言い換えられるかもしれない。

持ち物が多ければ多いほど、持ち主のその意識は強くなり、同時に心の内側への感度は弱まるのだ。

 

心に留る「こと」、それは誰かを愛したり、許したりする気持ち。それに紐づく時と場所。

心の中でそれらに注ぐ愛情は、さらに内側への感度を高め、それがまた次なる愛情を生む。

 

そんな愛情は、きっと人生を豊かにするに違いない。

僕はそんな愛情に溢れた人間でありたい。